<<<作業小屋>>>
**ジムニーデフオイル漏れ修理**
数が少なくなってきたJA11型ジムニーをメンテしながら大事に維持している
オーナー様の依頼は、気になるデフからのオイル漏れ修理です。
垂れるなんていうレベルではなく、上部のボディ裏にも盛大に飛び散っています。
これでも、作業上支障ない程度にはしっかりふき取った跡。どんだけの漏れや!
フランジにマーキングしてシャフトを外し、しっかり廻り止めしてセンターの
ピニオンナットを取り外します。事前にプレロードの感覚を確認しておきます。
古いナットはワッシャーが別です。新しい物は全車対応で鍔付に仕様変更
されているようです。高さは同じ。
均等に引けるように3本爪のプーラーで引き抜きします。・・・・・かっ固い!!
いやな予感・・・。このあとなんと爪がバキンと折れちゃいました!
強力な鍛造品のプーラーに架け替えて再度トライ。それでも爪が反ってきて
コリャいかんと、サイズの大きい爪とバーに取り替えて悪戦苦闘!!
壊しちゃイカンし、かといって生半可じゃどうにも抜けそうに在りませんがな・・・。
時間をおいてあれこれ試してやっと数ミリ抜けてきました。それでもまだまだ
固い固い!!
やっとこさ抜けました!!うれしい瞬間です。ふう〜。
下が折れた3本爪のプーラーです。
オイルシールの下側が変形しています。漏れる訳だわい。
スプラインもガビガビで酷い状態ですね。
オイルシールを抜いてから中にゴミが入らないように養生して
スプラインを綺麗にしていきます。
こちらが適合を調べて注文した正規の部品です。綺麗にしたスプラインに
差し込んでみると、なんと!!??全然まったく入りません!。
スプラインの状態も酷いので入らないのかと思い、念入りに磨いてみても
全然だめ!???あれこれ考え、色々試しても入りません。おかしい・・・。
部品番号、車体番号、パーツ屋さんの出荷伝票、どれも間違いなし・・・。
???なぞは深まるばかり。パーツリストを調べて、初期型のみ別番号の
フランジとピニオンのセットになっているのでだめもとで車体番号上は不適合の
初期型フランジを取り寄せてみると・・・・・・
なんと!!何の抵抗もなくスパっと入るではないですか!!
明らかにスプラインの形状が違います。あの苦労はなんなんだ〜〜。
デフを乗せ変えているのでしょうか??
今回の主目的のシールを取り付けフランジをスムーズに組みプレロードを確認、
フランジボルトも新品で気持ちよく完成!!デフオイルを入れて試乗確認。
オッケーでっす。
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